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2024.06.25 土地活用成功事例駐車場経営

コインパーキング経営で失敗しない|収入や初期費用について解説

この記事の監修者
垣内 典之一級建築士垣内 典之

コインパーキング経営は、アパート・マンションなどの賃貸経営に比べて初期費用があまりかからず、初心者でも始めやすい土地活用です。しかし、事前のマーケット調査が不十分だと、満足いく集客ができなかったり、思い通りに収益を上げられなかったりと、失敗に終わってしまうケースもあります。本記事では、駐車場経営を成功させるポイントをまとめて解説します。

コインパーキング経営の基礎知識

駐車場経営は、初期費用があまりかからないため、初心者でも始めやすいビジネスです。アパートやマンションのように将来的に修繕費用や解体費用は比較的少ないです。また、土地の転用や売却が比較的容易であり、駐車場経営が上手くいかなかった場合でも、大きな赤字にはなりにくいビジネススタイルです。

駐車場の経営には、月極駐車場とコインパーキングの2種類が挙げられます。
月単位で駐車場を借りたい人に対して区画を賃貸する契約方法です。
一方、コインパーキングは、不特定多数の利用者を対象とする時間貸し駐車場です。精算機や照明、ロック板などの設備が必要になり、月極駐車場に比べると初期費用がやや高額になるものの、管理会社に管理を委託する「一括借り上げ方式」で運用すれば、初期費用や維持管理費を抑えやすくなります。

業者を介さず個人で経営する場合は、維持管理費を支払う必要がなく、稼働率を高く維持できれば大きな収益が期待できます。ただし、コインパーキング運用に際してはさまざまなメンテナンスやトラブル対応が発生するため、専門の業者に管理を委託するケースが一般的です。

このように駐車場経営は始めやすい土地活用法ですが、事前の調査が不十分で失敗するケースもありますので、注意が必要です。成功のポイントは、「需要調査」「適切な場所選び」「設備投資の見極め」そして「運営管理の効率化」です。

初めてのコインパーキング経営者が知っておくべきポイント

初めてコインパーキングを経営する場合、どのようなポイントを押さえておく必要があるのでしょうか。
まず、コインパーキングと月極駐車場との違いについて理解しましょう。
コインパーキングと月極駐車場の違いを下の表にまとめました。

コインパーキング 月極駐車場
対象顧客 不特定多数 駐車場の契約者
初期費用 精算機や車止め、舗装など一定の初期費用が必要 砂利敷きの駐車場でも可能で、初期費用を抑えられる
収入 時間単位で収益が得られる 月単位で収益が得られる
集金 精算機による集金 契約者が駐車料金を口座に振り込む
管理形態 委託など、複数の管理形態がある 自力での経営も可能


このように、コインパーキングと月極駐車にはさまざまな違いがあります。もっとも大きな違いは、時間単位での収益か、月単位での収益かといった点でしょう。

コインパーキングは不特定多数の利用者を対象としており、24時間いつでも収益が得られます。とくに稼働率が高くなればなるほど収益は大きくなります。ただし、毎月の収入には波があり、天候やイベントの有無、また競合の参入などにより収益が変動します。

対して、月極駐車場は固定の契約者に貸し出す方式ですので、毎月の収益をある程度正確に算出することが可能です。

また、初期費用にも大きな違いがあります。
コインパーキングは、精算機や車止めなどの設備を導入する必要があり、アスファルトに舗装しなければなりませんので、一定の初期費用がかかります。
一方、月極駐車場は、砂利敷きにロープを引けば貸し出すことができるので、ほとんど初期費用をかけずに開始することができます。

コインパーキング経営のメリット

コインパーキング経営にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
まず挙げられるのは、短期間でスタートできる点です。土地を整備し、精算機や照明の設置工事が完了すれば、すぐにでも事業をスタートできます。
月極駐車場のように契約者を募集する必要もありません。
また、将来的に他の土地活用方法に切り替えたい場合でも、機器を撤去するだけで済みます。固定資産税分だけでもとりあえず支払いたいという場合、一時的にコインパーキング経営を行うという選択肢もあります。

加えて、コインパーキング経営は狭小地や変形地でも活用しやすいというメリットがあります。一般的な乗用車1台分のスペースである約12.5㎡(2.5メートル×5メートル)を確保すれば良いため、10坪もあれば経営できるでしょう。
狭小地や変形地は賃貸住宅や店舗などを建てづらく、扱いに難儀することもあります。持て余した土地でも運用可能な点は大きなメリットといえるでしょう。

コインパーキング経営の知識がなく初めてで自信もないという方には、上述した「一括借り上げ方式」がおすすめです。これは、コインパーキング事業者に土地を丸ごと貸し出して、土地の賃料収入を得るという方法です。
管理と運用は業者が行いますので、維持管理や売り上げについて心配する必要もありません。

コインパーキング経営のデメリット

コインパーキング経営は魅力が多い一方、デメリットも存在します。

まず、税金の軽減措置を受けられない点に注意が必要です。居住用の住宅を建築した場合は、相続税や固定資産税の減税につながる特例措置を受けられますが、コインパーキング経営にはこのような税金の軽減措置がありません。土地の評価額通りに課税されるため、節税を考える場合は不向きです。また、都市計画区域内の市街化区域では、都市計画税も課税されます。

また、収益性が土地の立地に大きく左右される点もデメリットの一つです。
稼働率が低ければ収益は見込めず、赤字になる可能性もあるでしょう。初期費用が安く済むとはいえ、事前に地域のニーズを調査しなければ経営に失敗してしまうのは、他の土地活用法と変わりません。

さらに、他の土地活用方法と比較して、面積効率が劣る点もデメリットです。
賃貸住宅経営では、2階や3階といった上階を造ることで、同じ面積に対してより多くの収益を上げることができますが、コインパーキングは一般的に平面駐車場であり、収益性の面では不利になります。
立体駐車場にして駐車台数を増やす方法もありますが、その場合は初期費用が大幅に増加することに注意が必要です。

コインパーキング経営の初期費用と収支の見積もり

コインパーキング経営をスタートする前に、初期費用や収入を含んだ収支計画をしっかり把握しておきましょう。どの程度の収入を得られるか分析するためには、自分の足で現地の周辺を見て回り、土地の肌感をつかむことをおすすめします。とくに近隣にコインパーキングがある場合は、料金の相場を調べるとよいでしょう。設備導入などにともなう初期費用に関しては、業者に見積もりを取れば、ある程度の想定が可能です。

また、毎月かかるランニングコストとして、電気代や清掃費などがあります。同じ台数で経営しているコインパーキングはどの程度の電気代がかかっているのか業者に尋ねてみると良いでしょう。

このように、近隣のコインパーキングの相場感を調査することによって、大まかな月間収支を算出することが可能です。

コインパーキングを始めるための初期費用の相場

次に、コインパーキングの初期費用の相場を理解しましょう。
コインパーキングを始めるにあたっては、機械の設置や配線などのコストがかかる、アスファルト舗装が必要になります。また、ロック式のコインパーキングにはフラップ板が必要です。

おおよその相場を下記の表にまとめました。

フラップ板(10台分) 1台10万円程度(100万円)
精算機 50万円程度
照明・看板 70万円程度
アスファルト舗装費(150㎡) 60万円程度
車止め(10台分) 4万円程度
284万円


10台程度のコインパーキングを経営する場合、約300万円程度の初期費用が発生します。
駐車場の広さや設置台数によって初期費用は大きく変動します。また、立体駐車場式にする場合も費用が増大するため、正確な見積もりは不動産会社などに依頼することをおすすめします。

月間収支の見積り方法

コインパーキング経営を始める場合、収入と支出をしっかりと把握し、バランスの良い経営を心がけなければいけません。月間収支をきちんと見積もって、月々の利益が伸びるよう計画を立てることが必要です。

当然ながら、コインパーキングの収入は駐車料金がメインとなります。
1時間あたりの駐車料金はエリアによって異なります。都心部であればパーキング料金を高額に設定することも可能でしょう。
ここでは、1時間200円の料金で10台が駐車できるコインパーキング経営をスタートしたと仮定して、収入を計算してみました。稼働率を20%とした場合の1日の収益と、月間の収益は下記のとおりです。

  • 1日の収益
    200円×24時間×20%×10台=9,600円
  • 1ヶ月の収益
    9,600円×30日=288,000円

先ほど、10台程度のコインパーキングにかかる初期費用相場として、284万円かかると仮定しました。銀行などの金融機関から、金利2%、5年間の返済期間で284万円を借り入れた場合、1ヶ月の返済額は約5万円です。収入288,000円から返済額の50,000円を差し引いた場合、毎月の収支は238,000円となります。

この他にかかる費用として、電気代や固定資産税、補修費用も把握しておかなければいけません。
収入と初期費用に加えてランニングコストも前もって把握しておくことで、より現実的な収支分析が可能です。

運営管理費の削減方法

コインパーキング事業で成功するには、収益性の高いビジネスモデルを構築することが重要です。そのためには、運営の効率化とコスト削減は欠かせません。

コストを削減する方法として、最新技術を活用することをおすすめします。
自動化システムを導入することによって、人件費の削減と管理業務の合理化が可能になり、運営効率の向上につながります。自動精算機などが自動化システムの一例です。また、遠隔監視システムを用いれば駐車場の状況をリアルタイムで確認できるため、現地に置くセキュリティ人員を削減できるだけでなく、トラブルの早期発見と対応が可能になります。

また、設備の保守・メンテナンスを計画的に行って、故障による稼働停止を防ぐことで、長期的にはコスト削減につながります。点検や修理を怠ると、修繕などで思わぬ出費が発生する可能性もありますので注意が必要です。

LED照明への交換やエコ建材の使用など、省エネ対策を講じることで、電気代などのランニングコストも削減できます。近年では太陽光発電システムを導入することも検討材料のひとつとなっています。

コインパーキング経営と土地活用の関係性

メリットの項目でも解説したように、コインパーキング経営は狭小地や変形地でも可能です。
所有している土地を放置した状態にしておくと、税金や土地の維持管理費ばかりかかってしまい、マイナスの資産となりかねません。コインパーキングで収益を上げることができれば、固定資産税分だけでも賄うことができるため、経済的な負担が和らぎます。

ここからはコインパーキング経営と土地活用の関係性について解説します。

コインパーキング経営における土地の有効活用方法

コインパーキングの経営は、アパートやマンションのような大規模な不動産建築に比べ、手軽に始められる点が魅力です。アパートやマンション経営では、建築にコストがかかるだけでなく、長期にわたるメンテナンスが必要です。さらに入居者の募集など、さまざまな手間があります。その点、コインパーキング経営は柔軟性が高いのが特徴です。

とくに、狭い土地を有効活用という点では、コインパーキングは優れたビジネスモデルです。たとえば、わずか10坪の土地でもコインパーキングとして利用することが可能で、ひとつの土地が狭い傾向にある都市部では大きなメリットとなります。
都心部では、一般的に土地の価値が高く、駐車料金も地域の需要に応じて高額に設定することができます。これにより、コインパーキング経営は収益性の高い事業となる可能性があります。

コインパーキング経営に向いている土地

コインパーキング経営を成功させるためには立地が非常に重要です。需要の高い場所を選ばなければ、良い設備を導入したところで十分な収益を上げることはできません。

コインパーキングの需要が高いのは、人や車の往来が多い駅の近くや、商業施設の周辺、繁華街などです。
コインパーキング利用者のニーズは、「短時間、車を駐車したい」と言い換えることができるでしょう。
具体的には、以下のようなエリアがコインパーキング経営に向いている傾向にあります

  • 駅周辺:通勤・通学客や買い物客の利用が見込める
  • 繁華街:買い物客や観光客、近隣のビジネス街で働く人の利用が見込める
  • 商業施設周辺:買い物客や、シーズンイベントに参加する人の利用が見込める
  • ビル街:オフィスワーカーの利用が見込める
  • 観光地:観光客の利用が見込める
  • 病院などの公共施設:患者やその家族などの来訪者の利用が見込める

ただし、周辺ですでにコインパーキングが飽和状態の場合は、新規に開設しても収益が伸びない可能性があります。新規参入する前には、周辺を調査することが重要です。

また、駐車しやすい土地であることも重要です。土地前面の道路幅が5メートル以上あれば、車がスムーズに駐車できます。角地も駐車スペースを広くとれるので、利用者が出入りしやすくなります。段差があると駐車しにくいため、高低差がない、できるだけ平坦な土地が好まれます。

このような土地をお持ちであれば、コインパーキング経営に成功する可能性は大きくなります。
ただし、コインパーキング経営の成否はさまざまな条件に左右されますので、安易な判断は危険です。下記資料で土地活用法のポイントを紹介していますので、ぜひご覧ください。

委託と個人経営、どっちが向いている?

コインパーキング経営には、管理委託と個人経営の2種類があります。

管理委託は、コインパーキング事業者に土地を一括で賃貸し、土地の地代収入を得る方法です。毎月安定した地代収入が得られ、初期費用やランニングコストを負担する必要もありません。
また、突発的なクレームなども事業者が対応するため、土地オーナーがすることはとくにありません。

個人経営とは、土地の所有者が自ら運用管理を行う方であり、日常的な管理業務や突発的なクレーム対応なども個人で対処する必要があります。また、経営にかかる初期費用や、ランニングコストもすべて負担しなければなりません。

両者は一長一短ありますので、運用に労力や手間をかけたくないのか、労力をかけてでも収益性を高めたいのかなど、優先順位を定めて比較検討することをおすすめします。以下で、それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説します。

管理委託と個人経営のメリット・デメリット

コインパーキングを個人で経営する場合のメリットのひとつは、収益性を高められる点です。
しっかりと需要を調査したうえで事業をスタートすれば、毎月の収益はすべて自分が得られます。また、料金設定は自由なので、競合他社より柔軟な価格設定をしたり、ニーズを読み取って新たな施策を打ち出したりと、経営手腕を振るう面白さも感じられるでしょう。

一方で、いくつかデメリットもあります。
まず、初期費用がかかる点が挙げられます。土地を所有していない場合は土地の購入代金がかかりますし、すでに土地がある場合でも、設備の導入などに一定の資金が必要です。さらに、駐車場の清掃、点検、保守などの費用も発生します。

また、維持管理やトラブル対応はすべて自分で行わなければなりません。機器の故障により支払いに問題が起きたり、盗難や破損などが起きた場合も自力で対処しなければならないため、近隣に住んでいるなど駐車場経営に専念できる状態でなければ、大きな負担になる恐れがあります。

次に、管理委託について見てみましょう。

管理委託のメリットとして、初期費用や維持費が抑えられる点が挙げられます。設備の導入にかかる費用やランニングコストはほとんどがコインパーキング事業者の負担になります。また、管理やトラブル対応も委託できるため、土地オーナーは特段何かする必要もなく、時間や労力を節約できます。さらに、委託先が適切な経営ノウハウを持っていれば、収入の安定化も期待できるでしょう。

管理委託のデメリットとしては、個人経営に比べて収益が少ない点が挙げられます。契約条件によっては、利益はコインパーキング事業者の収益となるため、通常の土地相場より低い金額で賃貸してしまうと損をしかねません。そのため、契約時は契約内容を慎重に検討し、必要に応じて交渉する必要があります。

管理委託と個人経営のどちらにもメリットやデメリットが存在します。コインパーキング経営の目的を明確にし、自分の経営方針に合った運用方式を選択しましょう。

失敗しないコインパーキング経営のための委託業者の選び方

委託経営を選んだ際は、運営会社を選ぶことが極めて重要です。しかし、初めての方はどのようなポイントに着目すれば良いか迷うかもしれません。下記で詳しく説明します。

  • 信頼性と実績があるか

コインパーキング経営は、土地所有者と運営会社の協力関係によって成り立ちます。実績がある会社はコインパーキング経営に必要なノウハウや経験を持っており、適切な運営計画やマーケティング施策を提案してくれます。
業者を選ぶ際は、口コミや評判を調べてみると良いでしょう。
また、公式サイトや資料を確認し、契約条件や料金を明確に示している会社を選ぶのもおすすめです。契約条件が不明瞭だと後々トラブルの原因となりますので注意が必要です。

  • サービスの内容と質

当然ながら、サービス内容と質も重要です。
駐車場の24時間営業に対応している、施設を清潔に保っている、安全対策を十全に行っているなど、利用者の利便性を高めるサービスが提供されているか確認しておきましょう。

  • 土地の近隣に営業所があるか

近隣に営業所がある場合、担当者が地域のニーズを把握している可能性も高くなります。ニーズに即した運営や円滑なコミュニケーションが期待できます。

  • 契約までの年数が明記されているか

契約期間は、将来的な事業展開や投資計画の立案に影響を与えます。契約期間は事前にしっかり確認しましょう。

管理委託する際の注意点

管理業者を選択し、実際に契約を交わすことになった場合は、どのような点に注意が必要なのでしょうか。以下で解説します。

  • 契約書の確認

まず挙げられるのは契約書の確認です。わからない部分がある場合は、遠慮せずに理解できるまで説明を受けましょう。契約書の中身がよくわからずに契約してしまうと、あとから思わぬトラブルが発生する場合もあります。また、事業者の説明と自分の理解に齟齬がある場合もあります。契約書の内容をもとに両者の認識を擦り合わせることが大切です。

  • 実際に運用している駐車場を確認する

また、業務委託を開始する前に、事業者が運営している他の駐車場を確認するのもおすすめです。現地を見て、適切に管理されているかどうか確認するだけでも、大きな安心材料となるでしょう。

コインパーキング経営をスタートするにあたっては、利回りの計算なども欠かせません。果たして本当に収益が出るのかと不安に思われる方もいるのではないでしょうか。
業者への見積もりは無料のことが多いため、まずは問い合わせてみることをおすすめします。

コインパーキング経営の成長戦略

土地活用の初心者でも取り組みやすいコインパーキング経営ですが、しっかりと成長戦略を練った上で事業に着手しなければならないのは、他の土地活用と変わりません。先々を見たコインパーキング経営を行っていかないことには、競合他社との競争に負けてしまい、なかなか満足できる運用成績を出せない恐れもあります。

収益性を高めるためには、さまざまな施策を実行し、利益を拡大する必要があります。

つねに周りの状況を確認し、最新のコインパーキング事情などを把握しておきましょう。また、経営するコインパーキングの課題を見つけ出し、すぐに改善する実行力なども必要です。

ではどのような成長戦略を考えればいいのでしょうか。以下の3点がポイントです。

  • 運用エリアの拡大と売上を向上する施策
  • ニーズに合わせた施設整備
  • 収支改善のための具体的施策

どの成長戦略も非常に重要で、できる限り実行していかなければいけません。
ここからは、コインパーキングの成長戦略について詳しく解説します。

運用エリアの拡大と売上向上策

コインパーキング経営の成長戦略の一環として、運用エリアの拡大と売上向上策が挙げられます。

需要が高い地域や交通量の多い場所に新たなコインパーキングを設置することで、新たな収入源を増やすことができます。また、既存のコインパーキングの改修や拡張なども検討材料のひとつです。配置を変更し車両の収容台数を増やす方法や、余っている土地を活用することも効果的な施策となるでしょう。

また、売上を向上する施策として、料金体系の見直しや割引制度の導入が有効です。
需要に応じた柔軟な料金設定を行うことで、利用者のニーズにより適したサービスを提供できます。長時間利用者向けに向けて料金上限制度を設定したり、会員制度を導入したりすることも効果的です。
昼間と夜間の時間帯によって料金設定を変更しても良いでしょう。たとえば、駐車量が多い時間帯には少し高めの価格設定にする、夜間の需要が少ない場合は、夜間の価格を大幅に引き下げるなどといったことが考えられます。
稼働率をいかにアップさせるか考えることは、売上向上に欠かせません。

ニーズに合わせた施設整備の重要性

コインパーキング経営の成長戦略において、ニーズに合わせた施設整備も効果的な施策です。
顧客のニーズを的確に把握し、それに応じた施設を整備することで、顧客満足度を向上させることができます。たとえば、高級車や大型車の利用が多い場合、駐車スペースの広さを確保することで利便性を高めることが可能です。
利用者の安全やセキュリティを考慮して、照明や監視カメラ設置などの安全対策をとると、安心感につながり、稼働率のアップに期待できます。

環境への配慮や、エコ志向の顧客ニーズに応えるために、電気自動車用の充電スポットを設置したり、緑化施設を整備したりと、持続可能性を考慮して施設を整備するのも重要です。

さらに利便性を高める方法として、駐車場アプリなどを活用してコインパーキングの空き状況が検索できるシステムを導入することも考えられます。

ニーズに合わせた施設整備を行うことで、顧客の利便性や安全性を向上させ、コインパーキングの競争力を高めることが可能です。

収支改善のための具体的施策

コインパーキング経営において収支改善を図るためには、いくつかの対策が考えられます。
まず、コスト削減に目を向けましょう。無駄な経費の削減や効率化を図ることで、収益を最大化することができます。
たとえば、光熱費や清掃費の見直し、労働力の効率的な配置などが効果的です。
照明にLEDライトなどを採用すれば、光熱費の節約につながるでしょう。

また、収益の拡大も重要なポイントとなります。新たな収益源の開拓や既存の収益源の最適化を行うことで、収益を増加させることが可能です。例として、余った土地に広告看板や自動販売機を設置する隙間活用などが考えられます。

何よりも、すでにお伝えしたとおり、顧客満足度を向上させることが、中長期的な収支改善に寄与します。サービスの品質向上や利便性の向上を図ることで、リピーターの獲得や口コミでの広がりを促すことができるでしょう。

思うように収益が上がらない場合も、少しの工夫で事業が好転する可能性はあります。実際に運用を始めてみないとわからないことは多々ある一方で、駐車場経営の知見を多く持つ業者に相談することで、自分では気づかなかった点を洗い出すことができるでしょう。フィル・カンパニーでは、コインパーキング経営の収益を最大化するために、さまざまなご提案をいたします。

コインパーキング経営とリスク

コインパーキング経営は、アパート・マンション経営などと比較するとローリスクな事業といわれています。
もっとも大きな理由としては、繰り返しになりますが、初期費用があまりかからないためです。また、建物などが必要なく、更地に近い状態ですので、転用もかんたん。万が一失敗したとしてもすぐに撤退できますし、委託経営にすれば、設備の撤去などもすべてコインパーキング業者が行いますので費用を負担する必要がありません。
しかし、いくらローリスクとはいえ、きちんと市場調査した上でスタートしなければ、初期費用が台無しになってしまいます。しっかりとリスクを踏まえた上で、対策を検討しましょう。
ここからは、コインパーキング経営におけるリスクについて詳しく解説します。

コインパーキング経営におけるオーナーのリスク把握方法

土地オーナーはリスクを把握し、適切な対策を講じることが成功のカギとなります。

まず考えられるのが、立地のリスクです。とくに土地の購入からスタートする場合は、集客が見込める場所を選ぶことが重要であり、周辺の競合状況や交通量を事前に調査する必要があります。立地が悪いと、利用者が少なく、収益が安定しないかもしれません。

次に、運営コストのリスクです。駐車場運営には、設備維持費、清掃費用、修繕費用などが発生します。
コストを予測し、運営計画に組み込むことで、収支のバランスを保つことが可能です。

さらに、法規制のリスクも考慮しなければいけません。地方自治体の規制や条例によっては、駐車場の設置や運営に制約がある場合もあるためです。
最新の法令を確認し、必要な許可を取得するようにしましょう。

そして、自然災害や事故によるリスクもしっかりと理解しておく必要があります。リスクに備えるためには、適切な保険に加入し、万が一の事態に対応できる体制を整えておくことが重要です。

コインパーキング経営におけるトラブル対応のポイント

コインパーキング経営では、さまざまなトラブルが発生する可能性があります。迅速な対応が、顧客満足度の向上と経営の安定につながるでしょう。

まず考えられるのが、機器の故障への対応です。
駐車場の精算機やゲートなどの機器が故障した場合、迅速に修理を行わなければいけません。定期的なメンテナンスと24時間対応のサポート体制を整えることで、トラブル発生時もスムーズに対応できます。

次に、駐車場内での事故やトラブルへの対応です。
利用者同士のトラブルや車両の損傷が発生した場合、速やかに状況を把握し、適切な対応が求められます。
監視カメラを設置したり、緊急連絡先を掲示しておくと利用者の安心感につながるでしょう。また、顧客からの苦情や問い合わせに対する対応が発生する場合もあります。
迅速かつ丁寧な対応を心がけ、問題解決に取り組まなければいけません。
ウェブサイトやアプリを活用し、24時間対応可能な体制を構築すると良いでしょう。

コインパーキング経営におけるリスク回避のための対策

コインパーキング経営におけるリスクとして、以下の4点が挙げられます。

  • 税金面でのリスク
  • 法律面でのリスク
  • 犯罪防止やセキュリティ面でのリスク
  • 立地面でのリスク

それぞれ重大なリスクであり、最悪の場合はコインパーキング経営撤退しなければならない恐れもあります。
それぞれのリスクについては後ほど詳しく解説しますが、まず大切なのは、リスクの存在をしっかりと認識することです。注意を払わないままコインパーキング経営をスタートさせてしまうと、トラブルが発生した時に対応の道筋が見えず、解決に時間がかかってしまい、大きな痛手を負ってしまうかもしれません。
どんなリスクが発生し得るかしっかりと認識した上で、回避方法も備えておくと安心です。リスクは負わないに越したことはありませんが、コインパーキング運営のエリアを拡大するときなどに知識が役立つ可能性もあります。
ここからは、それぞれのリスク対策について詳しく解説します。

1:税金面でのリスク回避

コインパーキング経営で注意する点としてまず挙げられるのが、税金面でのリスクです。
コインパーキングの経営には所得税と法人税がかかります。収益は課税対象となるため、正確に申告しなければいけません。
申告漏れなどがあると税務調査の対象となる可能性があるため、税理士などの専門家の助言を受け、適切な会計処理を行うことが重要です。

また、消費税にも注意しましょう。コインパーキングの利用料金には消費税が含まれますが、申告漏れや誤った税率での計算があると、追徴課税のリスクが生じます。計算方法などを正確に理解しておきましょう。

新たに土地を購入してコインパーキング事業をスタートする場合は、不動産取得税や固定資産税の納税が必要な点も把握しておきましょう。コインパーキング用地を取得した際には、不動産取得税が発生し、所有している土地や設備に対して毎年固定資産税が課されます。軽減措置や特例などをうまく利用すれば減税の恩恵が受けられるため、事業者として税金の知識は重要です。
定期的に最新の情報を収集するのはもちろん、いざとなったら税理士に相談できるようにしておくと良いでしょう。

2:法律面でのリスク回避

法律面のリスクにも注意が必要です。
まず、土地利用に関する法規制を把握し、遵守しましょう。駐車場としての土地利用には、都市計画法や建築基準法などの法律が関わります。とくに都市計画調整区域は土地の利用が厳しく制限されているため、事前に自治体の担当部署と相談し、必要な許可を取得するようにしましょう。

次に、安全対策に関する法律の把握が必要です。
コインパーキングは車が頻繁に出入りしますので、安全性の確保が求められます。駐車場法や道路交通法に基づき、適切な表示や、防犯カメラの設置、照明の確保を行うことが必要です。事故や犯罪の発生を防ぎ、利用者の安全を守ることが肝要です。

また、契約に関するリスクも考慮しましょう。駐車場管理会社と契約する際など、よくわからないままでいると、不利な契約を締結してしまうことになりかねません。契約内容を十分に理解し、トラブルを未然に防ぐためには、弁護士などの専門家の助言を受けることも検討しましょう。

3:犯罪防止やセキュリティ面でのリスク回避

利用者の安全を確保し、信頼を得るには、犯罪防止対策やセキュリティ対策も非常に重要です。

まず、駐車場内に防犯カメラを設置することで、不審者の侵入や車両の盗難、器物損壊などの犯罪を抑止できます。また、トラブル発生時には防犯カメラの映像が証拠になります。
設計時にはカメラの設置位置や撮影範囲も考慮し、死角をなくすようにしましょう。

次に、夜間の利用者の安全を確保するために、駐車場内の照明を配置します。
明るい照明は犯罪抑止効果が高く、利用者に安心感を与えられます。LED照明などの省エネルギー型の照明を採用することで、経費削減にもつながります。また、駐車場の明るさは街の安全にも寄与します。

定期的な巡回と点検も重要なポイントです。管理会社や警備会社と連携し、定期的に駐車場内を巡回・点検することで、異常の早期発見と対応が可能になります。不審者の出入りや設備の故障を早期に察知することで、後のトラブル回避につながります。

4:立地面でのリスク回避

コインパーキング経営も含めた不動産経営において、立地は成功を左右する重要な要素です。
不適切な立地だと収益の低下や経営の不安定化を招くリスクがあります。

コインパーキングを行う場所としてまず確認しておきたいのは交通量です。駐車場を設置する場所の交通量を調査し、利用者が見込めるかを判断します。主要な道路沿いや繁華街、公共交通機関の近くなど、人や車の往来が多い場所は、利用者の確保につながりやすくなります。逆に、人通りや交通量が少ない場所は避けた方がよいでしょう。

同時に、周辺にある競合他社の駐車場の数や料金設定を調査し、自社の駐車場の競争力を高めるための戦略を立てます。過度な競争が予想されるエリアでは、料金設定やサービスの差別化が重要なポイントです。

また、周辺施設や環境へ与える影響も考慮しましょう。
たとえば、病院や学校、商業施設の近くは駐車需要が高まる可能性がありますが、騒音や環境への配慮も必要です。周辺住民との関係も大切であり、地域社会との調和を図ることが求められます。

コインパーキング経営の業務効率化

収益性を高める方法のひとつとして挙げられるのが業務の効率化です。収益性がアップすれば複数のコインパーキングを経営する体力もうまれるでしょう。

近年は、技術の進歩により、さまざまな設備を導入することで大幅な業務効率化できるようになりました。設備の追加によるコストと収益のバランスをきちんと計画すれば、土地の資産価値を高めることにもつながります
漠然とコインパーキング経営をするのではなく、つねに業務を効率化できる点はないかとアンテナを張り巡らせておきましょう。

機械化と自動化の導入効果

コインパーキングを経営するにあたって、業務効率化において重要な役割を果たすのが、機械化と自動化です。
まず、入出庫を機械化することで、大幅な効率化が図れます。自動精算機や自動ゲートシステムを導入すれば、人手による作業時間が大幅に削減されるだけでなく、混雑緩和や待ち時間の短縮が可能となり、利用者の満足度にもつながります。
さらに、運営データの収集や分析を自動化することで、需要予測や価格設定をより精密に行うことが可能となり、駐車場の稼働率を高められる可能性があります。

機械化と自動化は、セキュリティ面でも大きな効果を発揮します。
自動ゲートや監視カメラの導入により、不正駐車や盗難のリスクが低減され、利用者の安心感が向上し、リピーターの獲得につながります。監視カメラをスマホなどで把握できるようになると、警備巡回の手間も省くことができるでしょう。なかなか現地を見に行く機会がない人でも、インターネットを通じてつねにリアルタイムで現地の状態を確認できるようになります。
コインパーキングはもともと無人で運用されてきた歴史がありますが、効率化や安全性の強化、利用実態の可視化など、さまざまな側面で利便性が格段に向上しています。将来的に、IoTやAI技術はさらに進化していくことが予想されますが、現時点でもテクノロジーの導入は積極的に行うことをおすすめします。

月極駐車場の収益性向上策

ではここで、コインパーキングの対極である月極駐車場についても見ていきましょう。コインパーキングと月極駐車場の収益性向上のためのプロセスにはどのような違いがあるのでしょうか。
月極駐車場の収益性を向上させるためには、いくつかの戦略が挙げられます。
まず、駐車場の稼働率を高めるためには、周辺の市場調査を行い、適切な価格設定を行うことが必要です。競合他社の料金を調査し、適正価格を設定することで、利用者の増加を図ることができます。

次に、駐車場の利用者に対するサービスの向上が収益性に直結します。
コインパーキング経営同様、防犯カメラの設置や照明の改善、清掃の徹底など、利用者が安心して利用できる環境を整えることが重要です。

また、月極駐車場の空きスペースを効率的に活用することも収益性向上のひとつとなるでしょう。空いているスペースを短期間の貸出しや、時間貸し駐車場として運営することで、収益を最大化することができます。また空いているスペースの他に、壁面やフェンスを広告スペースとして貸し出せると、追加の収入源を確保につながるでしょう。
とくに、交通量の多いエリアに位置する駐車場では、広告収入が収益源となる可能性があります。

24時間営業を実現する

駐車場経営で24時間経営を目指すことには大きなメリットがあります。まず、24時間営業を実現することは、収益の最大化と顧客満足度の向上につながります。24時間稼働することで、昼夜を問わず駐車需要に応えることが可能となり、空きスペースを有効活用することができます。また、夜間にも利用できることで、周辺の飲食店や宿泊施設などとの連携を図り、集客力を高めることも考えられます。とくに都市部では、深夜に働く人々や、夜間まで行われるイベントの参加者など、24時間利用可能な駐車場の需要は高いです。

ただし、24時間営業を実現するためには、いくつかの準備が必要になります。とくにセキュリティ対策は必要不可欠な取り組みといえるでしょう。防犯カメラの設置や定期的な巡回など、利用者が安全に駐車できる環境を整えなければいけません。自動精算機やスマートフォンアプリを活用することで、人件費を削減しながら効率的な運営が可能となります。

また、トラブル対応にも対処しなければなりません。精算機が壊れたり、利用者同士のトラブルなどは夜中であろうと、発生する可能性があります。管理委託で管理会社が対応してくれたらいいのですが、自主管理の場合は自分で対応しなければなりません。24時間営業を実現するには、その点も考慮しなければなりません。

商業施設と連携したコインパーキング経営の成功例

コインパーキング経営において、商業施設との連携は収益性向上のカギとなります。商業施設は日常的に多くの人が訪れるため、駐車場利用の需要が高く、上手に提携することで安定した収益が確保できるでしょう。
ここからは、商業施設と連携したコインパーキング経営の成功例を紹介します。

1.大型ショッピングモールとの提携

ある大型ショッピングモールは、来客数が非常に多く、駐車スペースの確保が課題となっていました。
そこで、隣接するコインパーキングと提携し、顧客向けの駐車場として利用できるようにしました。
コインパーキングと連携したことで、ショッピングモールの利用者は一定時間無料で駐車できる特典を得られ、ショッピングモール側も駐車スペースを複数台確保できるようになります。ショッピングモールの利用者が増えたことに伴い、収益増加となりました。とくに週末やセール期間中は駐車場が満車になることが多く、提携したコインパーキングの利用者も飛躍的に増加します。
これを受けて、ショッピングモールで一定額以上の購入をすると、無料駐車時間が延長されるサービスも提供。
モールの売上増加とコインパーキングの利用者数増加が同時に達成されました。

2.駅ビルと連携した短時間駐車の提供

駅ビルは多くの通勤客や観光客が利用します。
駅ビルの特徴として、短時間の買い物や食事に利用されるケースが多いことが挙げられます。
しかし、駅前の一等地は駐車場の確保が難しく、需要に対して供給が少ない傾向にあります。そのため、コインパーキングとの連携が非常に有効になるのです。そこで、駅ビル内の特定店舗に、購入額に応じてコインパーキングの駐車料金が割引される仕組みを導入しました。

短時間の利用が多いため、駐車場の回転率が上がり、収益性が向上しました。また、駅ビル内の店舗も来店が増え、収益増加つながりました。

3.地方都市の商店街との連携

地方都市のある商店街では、商店街全体での集客力を高めて地域を活性化することを目指し、商店街近隣のコインパーキングと提携した商店街での買い物金額に応じて駐車料金が無料になるサービスを提供しました。その結果地元住民や観光客が商店街を訪れる機会が増え、商店街の売上も大幅に増加さらに、商店街のイベントやセール期間中に特別割引を提供するなど、地域密着型のサービスを展開し、地域住民からも支持を得ることができました。
結果として、コインパーキングの稼働率も向上し、商店街と駐車場の双方に利益がありました。

コインパーキング経営にテナントの収益を+αすることで大きな収益を上げる土地活用として、駐車場の上部空間を利用する方法があります。駐車場を運用できる土地をお持ちであれば、「駐車場+店舗」という選択肢も検討してみてはいかがでしょうか。フィル・カンパニーでは、所有している土地の立地と周辺の需要をしっかり調査した上で、最適な活用方法をご提案します。

まとめ

コインパーキング経営は、需要をしっかり見極めて経営戦略を立てることで、大きな収益を上げられる可能性があります。料金設定などの柔軟性が高く、初期投資も低く抑えられるのが魅力です。業務効率化を図ったり、近隣の商業施設との連携を進めたりすることで、さらに収益性を高められる可能性も秘めています。土地活用が初めての方にとっては、少ない投資で始められ、万一上手くいかなかった場合も撤退しやすいというメリットもあります。不動産投資のスタートとしておすすめしやすいビジネスといえるでしょう。

この記事の監修者

垣内 典之

株式会社 PROPUP 代表取締役/一級建築士

石川県金沢市出身。千葉大学大学院修了(建築学)。建築設計監理からキャリアをスタート、環境性能に係る設計審査業務、企業不動産(CRE)戦略、ファシリティマネジメント(FM)コンストラクションマネジメント(CM)等を経験。建築・不動産・ITを横断的に繋げ、高次元のプロパティ・マネジメントを実現するべくPROPUPを設立。

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