総合芸術であるバレエを学ぶ環境として最適なスタジオ創りができたことで、多くの変化が生まれました。

ある時、工事段階だったこの物件の前を通りがかったことがきっかけです。田園調布駅から目と鼻の先という立地で、子どもたちが安全に通えそうですよね。そこから「どんな建物になるんだろう」と興味が深まってインターネットで検索したところ、フィル・パークのことを知りました。
以前は旗の台でスタジオスクールを営んでいたんですが、田園調布に自宅を移すタイミングで教室の移転も考えるようになったんです。とはいえ、なかなか納得のいく物件が見つからなくて…移転先が決まるまでは結局5〜6年を費やしましたね。

自然光が美しく射しこむ、透明感に溢れた空間に心を奪われことです。また、出入口が3か所あることも決め手でしたね。安全面にはとりわけこだわりたかったので、避難経路を多く確保できる造りになっていて安心できました。
もともとはレイアウトのしやすさを考慮して長方形型の物件を探していましたが、ここはやや変形型の間取りだったので、図面を見た時にはピンと来なかったんです。でも、建物が完成して内見に訪れた時、ガラス張りの広々とした空間に思わずひと目惚れ！「小スタジオと大スタジオの2つの空間が作れるな」「ここをステージに見立てて、むこうを待機スペースにしよう」など、見た瞬間にいろいろなひらめきが浮かび、間取りのことは気にならなくなったんです。

スケルトンでのお引渡しでしたので、設計士さんとともに細部まで自分たちのこだわりを徹底でき、理想通りのスタジオに仕上がったと思います。
デパルク バレエスクールらしい内装として、空間がより広く、美しく見えるように、床から天井までを白に統一したデザインを目指しました。全体を白にするのはチャレンジでしたが、これが大好評。自然光が入ると床の白に反射してとても明るくなります。蛍光灯ではなく白熱灯を使っているので、写真もきれいに映えるんですよ。
また、飛んだり跳ねたりするので床は10cmくらい高くして、クッション性のあるバレエの専用床にしています。足音を立てたり音楽をかけたりするので防音面にもこだわりましたし、子どもたちがケガをしないように柱の角にはカバーを貼るなど安全面も追求しましたね。

移転前の生徒さんはそのまま通ってくださっているのですが、最近では周辺地域の方々にも新たに認知され始め、問い合わせが増えてきました。日常から離れ、リフレッシュしながらバレエを楽しめる空間になっているので、子どもから大人までみなさん喜んでくださいます。

フィル・パークへの移転をきっかけに、生徒さんがより集中して練習に取り組めるようになり、それがコンクールの成績などにも反映しているように思います。
以前のスタジオは商業通りの1階にあったので、人通りが多く、窓も開けることができませんでした。一方、ここはたくさんある窓から自然光がたっぷりと差し込みますし、窓を開放すれば気持ち良い風が入ってきます。広さは2倍以上になり、舞台を想定した練習も可能になりました。広く明るく、そして静かで落ち着いた環境に一変したことで生徒さんは一層のびのびとバレエを楽しめているように感じます。
総合芸術であるバレエを学ぶ上では、身体的な技術だけでなく、美しいものを美しいと思える感性や豊かな情緒を育まなければなりません。そのためには環境がものすごく大切なんですよね。

物件探しには苦労しましたが、生徒さんによりいい環境を提供できるようになり、大変満足しています。長年かけてようやくたどり着いた場所だと実感しています。

本日はお忙しい中、ありがとうございました！これからもフィル・パークをよろしくお願いします！