HOMEフィル・パークマガジン「ここなら勝負できる」――ひと目ぼれしたフィル・パーク神楽坂若宮で作る理想の空間

「ここなら勝負できる」――ひと目ぼれしたフィル・パーク神楽坂若宮で作る理想の空間
20〜30件もの物件を巡り、契約寸前の案件すら「しっくりこない」とキャンセル。そんな妥協なき店主が、最後に出会った瞬間に「ここしかない」とひと目惚れしたフィル・パーク。
今回は、神楽坂の路地裏に佇む「124.KAGURAZAKA(イチニーヨン カグラザカ)」の店主・木村様にお話を伺いました。
仕込みの段階からモチベーションが上がる開放的な空間。オープン1年目にして『東京カレンダー』や『ミシュランガイド』への掲載を果たした、魅力あふれる店づくりの舞台裏をたっぷりと語っていただきました。

フィル・パークに入居したきっかけを教えてください。
どんなイメージで物件を探されていたのでしょうか?
物件を探すうえでは、広さや立地はもちろん、街の雰囲気も含めて、自分の理想にしっかり合う場所を重視していました。
最初は中目黒や恵比寿、麻布といったエリアを中心に探していたのですが、なかなか「ここだ」と思える物件に出会えなくて。
「他にいい街はないかな」と考えていたときに、ふと頭に浮かんだのが神楽坂でした。
そこから2年ほど探し続けたものの、なかなか決めきれずにいて。そんな中で最後に見に来たのがフィル・パーク神楽坂若宮でした。
実際に足を運んでみると、もうひと目ぼれのような感覚で、「ここしかない」と思えたんです。
124.KAGURAZAKA(イチニーヨン カグラザカ) 店主・木村様
フィル・パークに入居いただいた一番の決め手はなんでしょうか?
一番の決め手は、外観と立地でした。
建物が少し奥まった場所にあって、隠れ家のような雰囲気があるところがいいなと感じたんです。新築で、建物自体がきれいだったことも大きかったですね。
実は、フィル・パーク神楽坂若宮に決めるまでに、20〜30件ほどの物件を見てきました。契約寸前まで進んだ物件もありましたが、内装業者に見積もりを出してもらう段階で、どうしても「しっくりこない」と感じて、すべてキャンセルしたこともあります。
初期費用には2,000〜3,000万円ほどかける想定だったので、「この柱はいらないな」「少し広すぎるな」といった細かな違和感がずっと残ってしまって。
妥協はしたくなかったですし、物件選びにはとことんこだわっていました。
そんな中でこの物件を見たとき、ベランダがあって開放感があるところに惹かれました。
納得のいくサービスを提供するには営業中だけでなく、仕込み中の気分も大事で。地下や、空中階でも窓がない物件だと、どうしても気持ちが沈んでしまうんですよね。その点、この物件は、晴れた日は仕込み中から自然とテンションが上がる。空中階という点も、最初からハンデには感じませんでした。
「階段を3つ上がるだけ」と思えましたし、3階でも「行きたい」と思ってもらえるお店をつくればいいと考えていました。階段を上ってでも来てくれるお客さまに、丁寧に向き合えたらいいな、と。
この物件は、それまで感じていた小さな違和感がすべて払拭されて、迷いは一切ありませんでした。
フィル・カンパニーとのやり取りの中で、担当者の対応やコミュニケーションはいかがでしたか?
とても良かったですね。最初の面談のときから、印象がすごく良かったです。
面談をする機会って、あまりないじゃないですか。正直、「ここで決まらなかったら、また一からやり直しか」と思っていて、受験のとき以来くらい緊張していました。
でも、担当の方がとても柔らかい雰囲気で、いろいろと話を聞いてくれて。面談の中で「どんな想いでお店をやられるんですか?」と聞かれたんです。そのときに、目標は東京カレンダー掲載、そしてミシュラン一つ星を目指したいとお伝えしました。
その想いを共有できたこともあって、神楽坂という土地は最初からぴったりだったと感じています。神楽坂は、日本で一番星付きのお店が多いエリアですから。
実際に、開店1年目で東京カレンダーに掲載していただき、ミシュランにも掲載されました。ここまで来たので、あとは星を目指すだけだな、という気持ちですね。
今では、フィル・カンパニーの社員さんが飲みに来てくれることもあって、普通に話していても面白いですし、本当に感じのいい方ばかりだなと。
実際に足を運んでくれるところも含めて、とてもいい会社だと感じています。

お店のこだわりポイントを教えてください。
レイアウトや空間づくりでこだわったポイントはありますか?
お店は3人で回す想定だったので、カウンター12席が取れることは、物件探しの段階からの絶対条件でした。
売り上げとのバランスを考えながら、3人で無理なく回せる規模を逆算していくと、客席数や面積は自然と見えてきて。12坪前後が理想だと考えていました。
また、動線を考えると長方形の間取りがよかったのですが、その点でもこの物件はまさにドンピシャでしたね。
細かい部分で言うと、ダクトの位置にもこだわっています。
天井ではなく、焼き台の後ろにダクトを設けてもらい、煙が上に溜まらないようにしました。
そうすることで、お客様の洋服に匂いがつきにくいというメリットがあります。

オープンしてから、お客様の声や反応はいかがですか?
かなり評判はいいですね。
建物そのものについても好評ですし、「飲食ビル」という点も、建物全体に統一感があって、いいと言っていただくことも。2階には鮨店が入っているという構成も、安心感につながっているのかもしれません。
雰囲気についても、「いいね」という声はオープン当初から多くて、席に着いた瞬間に「めっちゃおしゃれだね」と言われることもあります。
実はオープン前から、利用シーンを限定しない店づくりを意識していました。
会社の打ち合わせ、デート、同伴、記念日など、どんな目的でも使ってもらえるお店にしたかったんです。年齢層も、若い方から年配の方まで、偏りなく来ていただけるように考えていました。
実際には、20代後半から30〜40代が一番厚い層で、想定していたターゲットどおりですね。海外のお客様もいらっしゃいますし、60〜70代の方、近隣にお住まいの方にも足を運んでいただいています。リピーターの方や、ご家族連れ、お子さま連れの利用もあって、幅広い層に受け入れていただけていると感じています。
最初の一皿から最後の余韻まで、ライブ感のあるカウンターで楽しめる
今後の展望を教えてください。
お店や、木村様の今後の展望、目標を教えてください。
まず一番の目標は、ミシュラン一つ星の獲得です。
ただ、ミシュランは1年を通して審査されるものなので、どうしても気は抜けません。毎日見られているという意識があるからこそ、そのモチベーションをどう保ち続けるかは、常に考えています。
休みの日には、勉強も兼ねて食事に出かけることが多いですね。ほぼ毎週です。
「ここはいいな」「この内装は参考になるな」と感じたことを、自分の店にどう落とし込めるかを考えたり、実際に一つ星を取っているお店に足を運んで、雰囲気や料理を見て学んだりしています。
また、良い物件に出会えれば、2店舗目も出したいと考えています。
エリアの理想は目黒区や港区あたり。駅からの距離はあまり重視していなくて、とにかく立地や空気感がいい場所で、10坪前後の小さなお店ができたらいいなと。
場所や物件次第ではありますが、2店舗目もフィル・パークで出せたらと思っています。
ミシュランのセレクテッドレストランに2年連続選出
インタビューにご協力いただきありがとうございました。
物件選びへの妥協のない姿勢、空間づくりや動線への細やかな配慮、そして一つ星を見据えた日々の積み重ね。その一つひとつから、木村様のお店づくりに対する真摯な想いが伝わってきました。
その姿勢こそが、お店の心地よさにつながっているのだと感じました。
これからのさらなる挑戦と歩みに、引き続き応援していきたいと思います。
プロフィール
2023年9月、牛込神楽坂駅から徒歩6分ほどの場所に、全国各地の銘柄鶏を使った焼き鳥や一品料理をおまかせコースで楽しめる焼き鳥店としてオープン。
シックな内装、ライブ感のあるカウンター席で特別な時間をお楽しみいただけます。
124.KAGURAZAKA(イチニーヨン.カグラザカ)
住所:東京都新宿区若宮町12-4フィル・パーク神楽坂若宮3階
Webサイト:https://124-kagurazaka.com/