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2026.03.12 成功事例テナントテナント様インタビュー

「池尻大橋で飲もう」と目的地に選ばれる街へ――フィル・パーク池尻大橋Ⅲから踏み出す、地元に愛されるイタリアンの挑戦

「池尻大橋で飲もう、と目的地に選ばれる街にしていきたい」。
そんな熱い志を抱き、地域に根ざした店づくりに挑むイタリアンレストラン「Porta(ポルタ)」。

夢を実現するために選んだのは、約20坪という「まさに理想的」なサイズのフィル・パークでした。
2024年のオープン以来、感度の高い地元客から絶大な支持を集めるオーナー・齋藤様に、その舞台裏をインタビューしました。

なぜ1階ではなく、あえて階段を上る「2階」を選んだのか?
調理の温度感が伝わる、地域のコミュニティを育む「カウンター主役」の設計とは?

街の未来までを見据えた、妥協なき店づくりの想いをたっぷりとお届けします。


和と洋の融合。醤油・味噌・麹などの和の魅力が味わい深いイタリアン

長野県の農家から届く有機野菜など、全国各地の厳選した国際食材にこだわる

フィル・パークに入居したきっかけを教えてください。

まず、自分たちのお店を持とうと思われたきっかけから教えてください。

初めてアルバイトをしたのがイタリアンのお店で、その頃から仲の良かった3人で、「いつか一緒にお店をやりたいね」という話を、そのお店を辞めた後もずっと続けてきました。

それぞれ別々の店舗で経験を積みながら、「どんなお店にするか」「どういう形でやっていくか」を話し合い、 十分にスキルも身につき、そろそろ独立できるタイミングだと感じたのが、今回の出店のきっかけです。別々の道を歩んできた3人が、このタイミングで集まり、 ようやく形にすることができました。


池尻大橋駅  南口徒歩3分の隠れ家レストラン

入居いただいた一番の決め手はなんでしょうか?

まず重視していたのが、広さです。
3人でお店を運営するうえで、オペレーション的に無理が出ないのは「20坪弱くらいまで」という共通認識があり、この物件の約17坪という広さは、まさに理想的でした。また、自分たちの世界観を一からつくりたかったため、新築であること、そしてスケルトンであることも大きな条件でした。

エリアは、前職のお店に近く、これまで来てくださっていたお客様にも足を運んでもらいやすいという理由から、 中目黒〜代官山周辺で探していました。ただ、なかなか条件に合う物件が見つからず、少しずつエリアを広げて検討していた中で、 池尻大橋の別の物件を見に行った帰り道、駅へ向かう途中で偶然目に入ったのが、この「フィル・パーク池尻大橋Ⅲ」でした。

「これだ」と直感的に感じ、そのまま問い合わせをして内見へ。 実際に内見まで進んだのは、この物件だけでした。 それまでにも外観を見に行った物件はいくつかありましたが、周辺環境や建物の雰囲気を含めて見たときに、「少し違うよね」と感じることが多く、なかなか踏み切れずにいました。

決め手となったのは、建物のつくりです。
ガラス面が大きく、しっかりと採光が取れる物件は、探してみると意外と少なく、窓が小さかったり、1か所しかなかったりするケースも多い中で、全面ガラスで開放感のあるこの物件は、とても印象的でした。

暗い印象のお店にはしたくなかったので、自然光が入り、開放感のある空間をつくれることは、 入居を決めるうえで大きなポイントでした。

Portaオーナー 齋藤様

今回、裏通りに位置する2階区画を選ばれていますが、立地やフロアについてはどのように考えられていましたか。

そこも、入居を決めた大きな理由の一つでした。
駅から近いにもかかわらず、周辺がごちゃごちゃしておらず、住宅街に近い立地であることが、とても魅力的だったんです。どうしても、メインのお客様は近隣にお住まいの方になると考えていたので、「地域に根付くお店」という点では、 少し奥まっていながらも人通りがあり、駅からも近いこの立地は最適でした。自分たちが思い描いていたイメージに、ぴったりとはまった感覚があります。

目指しているのは、いわゆる「通りがかりでふらっと入るお店」というより、目的を持って来てくださる、地元の方に長く愛されるお店。その意味でも、この立地は理想的でした。

フロアについても、最初の認知という点では、正直1階のほうが有利だとは思います。ただ、今はお店に行く前に必ず調べてから来店される方が多いですし、時間が経てば、1階か2階かという違いは、そこまで大きくないと感じています。

むしろ、「外からの視線をあまり気にせず過ごせる」という点では、2階のほうが居心地が良いと感じました。加えて、階段を上っていくときの雰囲気や、外から見える開放的な階段のつくりも印象的で、お店に入るまでの期待感を高めてくれる要素だと思っています。
そうした点を総合的に考えて、「2階でもいい」ではなく、「この物件の2階がいい」と思えたことが、最終的な決め手になりました。

お店のこだわりポイントを教えてください。

レイアウトや空間づくりで、特に大切にされた点はどこでしょうか。

一番こだわったのは、カウンターです。
設計士さんや内装業者の方と最初に話したときから、「カウンターだけは絶対につくりたい」という想いがありました。

もともと3人ともお酒を飲みに行くのが好きで、 座るならカウンターがいいよね、という共通の感覚があったんです。お客様と直接向き合いながらコミュニケーションが取れる場所として、カウンターはこのお店の中心になると考え、少し大きめに、空間の真ん中に配置しました。

このお店は、カウンターが主役。料理をしている様子も、ビールを注ぐところも、生ハムをスライスする場面も、すべてお客様の目の前で行います。
あえて手元を隠さず、 調理やサービスの過程そのものを見ていただくことで、食事の時間がより楽しく、印象に残るものになればと思っています。

何も見えないより、ライブ感があったほうが面白いですし、 そうした「ちょっとしたパフォーマンス」も、このお店らしさの一つですね。

内装面でも、特にこだわったポイントはありますか。

まず、外からの見え方はかなり意識しました。 ワインセラーと看板に光が入るようにしているので、 夜に通りを歩いていると、自然と目に入るつくりになっています。

昼間は外のほうが明るいため、そこまで主張は強くありませんが、夜になると、ふと見上げたときに「なんだか良さそうなお店がありそうだな」と感じてもらえるような雰囲気は出せていると思います。通り全体の景観としても、夜の表情はいいですね。

店内で特にこだわったのは、ワインセラーと大きなカウンター、そしてテーブル同士の間隔です。隣のお客様や、ほかのテーブルと目線が合わないように、席間はあえてゆったりと取っています。せっかく来ていただくのであれば、周りを気にせず、落ち着いて過ごしてほしい。滞在時間も「2時間で」というより、 3時間でも4時間でも、ゆっくりしてもらえたらという想いがあり、居心地の良さは特に大切にしました。

もともとはスケルトンの状態からのスタートでしたが、建物が完成したときの第一印象は、正直に言って「いいお店になったな」というものでした。
スケルトンのときは、そこまで広く感じていなかったのですが、実際に什器や家具が入ると、「思ったより広いな」「意外と余裕があるな」と感じました。席の間隔も、完成前は少し近いかもしれないと思っていましたが、 出来上がってみると、全く気にならなかったですね。

おそらく、お客様も外から見た印象以上に、 中に入ると「こんなに広いんだ」と感じていただけると思います。

100種類以上の厳選ワインや国産クラフトビールを揃えている

オープンしてから、お客様の反応はいかがですか?

実際に来てくださるのは、地元にお住まいの方が多いですね。最初はふらっと立ち寄ってくださり、 気に入っていただくと、2回目以降も自然に足を運んでくださる。中には、お一人で来られる方もいらっしゃいます。店内では、常連のお客様同士が会話をしたり、 スタッフと一緒に話をしたりと、少しずつコミュニケーションが生まれてきているのを感じています。

今は、どこに行っても料理がおいしいのは当たり前の時代です。だからこそ、リピートしてもらえるかどうかは、「どれだけ印象に残るか」だと思っています。その意味で、お客様との会話はとても大切にしていますし、そのためにカウンターという空間をつくりました。

池尻大橋にお住まいの方は、「池尻大橋が好きで、食事もこの街でする」という方が多い印象です。仕事から帰ったあとに、ご家族やパートナーと来られたり、近隣に住む知人同士で利用されたりと、 生活の延長線上で使っていただいています。

年齢層は40代以上の落ち着いたお客様が中心です。もちろん20代~の方もいらっしゃいますが、全体としては、ゆっくり食事や会話を楽しむ方が多いですね。

こうしたお客様との関係性を見ていると、フィル・パークさんが掲げている「まちづくり」「地域活性」というコンセプトとも、とても相性がいいと感じています。地域に根付くお店を目指す自分たちにとって、この場所、フィル・パークを選んで良かったと、改めて思っています。

お店や、齋藤様の今後の展望、目標を教えてください。

これから、お店として、そして齋藤様ご自身として、どんな未来を描いていますか。

まずは、池尻大橋という街に、もっと深く根付いていきたいと考えています。実際にお店を始めてみて感じたのは、池尻大橋は、この街に住んでいる人たちの存在によって成り立っている街だということでした。

渋谷・中目黒・三軒茶屋といった繁華街に囲まれている立地ではありますが、正直なところ、「池尻大橋に飲みに行こう」と目的地として選ばれることは、まだ多くない街だと思っています。

だからこそ、地元の方に愛されるだけでなく、 少し遠くからでも、「今日は池尻大橋で飲もう」と思ってもらえるような街にしていきたい。その一翼を、このお店として担えたらと考えています。

周辺には、すでに魅力的なお店がたくさんあります。その中の一つとして、池尻大橋に人を呼び込む存在になれること。街全体を少しずつ盛り上げていくことが、今の自分たちの大きな目標ですね。

インタビューにご協力いただきありがとうございました。

今回のインタビューでは、お店づくりに込めた想いや、空間設計の工夫、そして池尻大橋という街と向き合う姿勢について、丁寧にお話を伺うことができました。

料理やお酒のおいしさだけでなく、誰と、どんな時間を過ごしてもらいたいか」を考え抜いた空間づくり。地元の方に愛されながら、やがては「今日は池尻大橋で飲もう」と言われる街にしていきたいという、 まちづくり視点のある目標も印象的でした。

フィル・パークならではの、新築・スケルトンという自由度の高い環境が、こうした想いを形にする場となっていることも、 今回のインタビューを通して感じていただけたのではないでしょうか。
これから、この場所からどんなコミュニティが育っていくのか。その歩みを、私たちも楽しみにしています。

プロフィール

国産の新鮮な魚や野菜、和の食材(醤油、味噌、麹など)をふんだんに使った、素材と品質にこだわったイタリアンレストランで、和の繊細さとイタリアンの情熱が融合した料理を提供しています。洗練された店内で、カウンター席やテーブル席があり、デートや一人でもリラックスでき、100種類以上のワインやクラフトビールも楽しめる、大人の隠れ家的な存在です。

Porta
住所:東京都世田谷区池尻2-26-6フィル・パーク池尻大橋Ⅲ 2F
Webサイト:https://porta-italian.com/